No.1 ASHORO
森からはじまる家づくり
地場野菜を生産する畑作農家さんの住まいは、
浦幌町のカラマツを幕別町で製材し、
足寄町の大工が手刻みを行い作り上げました。
素性の分かる材料で安心できる地産地消の暮らし。
十勝だからこそ生まれた住宅です。
MEMO
畑作農家を営むご家族のためのお住まい。眼前に広がる大切な畑は、初夏には新緑が芽吹き、秋には作物を収穫し、土壌のみの大地に戻っていく。その後、冬は極寒の雪原の中にポツンと佇むことになる。このようなサイクルの生業に対して、いかに心地よく生活できるかを一番に考えて設計した。外壁は黄土色の粗いテクスチャーの左官壁とし、カラマツ無垢材の垂木が見え、レンガ色の板金の屋根が載る佇まいとした。レンガ色は、夏の新緑の補色でもあり、冬の雪原の白に対する温かみを感じる色として選択した。
玄関から格子戸を抜けてリビングに入ると、薪ストーブ背面の土壁が飛び込んでくる。冬は雪原の環境の中に建つ住宅のため、夏のあたたかさを想起させる大地の土が欲しいと直感的に感じた。実現してくださったのは、 浦河の左官職人、野田肇介さん。 原料は、クライアントの祖先が住んでいた100年前の小屋で使われていたもの再利用した。左官に限らず、構造材のカラマツや内装材のナラ材をはじめ、家具、建具そして石材など、道内の産地や職人と協働することで、地産地消の家づくりを目指している。北海道で顔の見える家づくりを実現しています。
森からはじめる家づくりのこと
竣工 | 十勝の家Ⅰ |
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所在地 | 北海道十勝地方 |
家族構成 | 夫婦+子供2人 |
構造規模 | 木造平屋建 |
敷地面積 | 570.00㎡ |
建築面積 | 198.00㎡ |
延床面積 | 198.00㎡ |
施工会社 | 株式会社木村建設 |
写真撮影 | 佐々木育弥 HOUSE&HOUSE(22、23枚目) |
WORKS
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